接骨院開業に必要なステップ！立地選びから必要書類の作り方まで

著者：いわきり鍼灸接骨院

開業に必要な資金はどれくらいかかるのか？どこに店舗を開くべきか、立地選びで失敗したくない、一歩踏み出したいけれど、何から始めればいいのかわからない

接骨院を開業する際には、これらの悩みを抱えている方が多いです。予算や立地選定、契約の手続きなど、しっかりとした準備が必要なのに、その一歩が踏み出せないという状況に直面することもあるでしょう。

ですが、心配しないでください。開業までに必要な準備や、失敗しないための重要なポイントを詳しく解説します。成功するためのステップを紹介し、あなたが開業をスムーズに進められるようにサポートします。

読み進めることであなたはきっと、どこから手を付ければいいのか、どんな立地が最適なのか、といった疑問が解決し、成功に近づくための手順が明確になります。開業のための第一歩を、今すぐにでも踏み出す準備が整いますよ。

接骨院を開業するにあたり確認すべき項目

開業準備の基本と必要なもの

接骨院を開業する際に最初に考えなければならないのは、開業に必要な基本的な準備と必要なものです。これには、施設の選定から各種届出、必要な資格の取得まで多岐にわたる項目があります。しっかりとした準備が、スムーズな開業とその後の成功を左右します。以下に、開業準備で重要な項目を表形式でまとめました。

項目	内容	詳細
資格の取得	開業には「柔道整復師」の資格が必要	資格取得後に開業可能。必要な実務経験も要件の一部。
施設の選定	立地、広さ、アクセスの良さが重要	競合との差別化を図れる立地選びがカギとなります。
必要書類の準備	開業届、保健所への届出、税務署への届出などが必要	設立前に必ず行うべき手続き。
設備・機器の調達	施術用のベッドや各種機器、消耗品の調達	質の高い機器を揃えることで、患者満足度が向上します。
スタッフの採用・育成	スタッフの選定と適切な研修が必要	施術者だけでなく、受付や事務スタッフも重要。
開業資金の調達	自己資金、融資、補助金などの調達方法を決める	資金計画の見直しが必要。借入の際は金利や返済方法を考慮する。

これらの準備は開業に向けて重要な基盤を築くものです。開業後に安定した運営を行うためには、各項目を慎重に計画し実行することが求められます。資金面では予想外の支出が生じることもあるため、慎重に準備を進めることが大切です。

開業へ向けて必要なタスク管理

接骨院の開業に向けて、どのようなタスクを管理すべきかについても詳細に計画する必要があります。開業準備を進める中で、どのタスクをどのタイミングで実行するかを管理することで、効率的にスムーズに開業が進められます。以下に、開業に向けて行うべきタスクを表形式で示します。

タスク	実行時期	内容
事業計画書の作成	開業前6ヶ月	開業の目的、マーケティング戦略、収益予測などを明確にする。
施設の選定と契約	開業前5ヶ月	場所選びと賃貸契約の締結。条件交渉をしっかり行う。
必要書類の準備	開業前4ヶ月	保健所への届出、開業届、税務署への申告など必要書類を整える。
施術スタッフの採用と教育	開業前3ヶ月	スタッフの面接・採用後、研修を行い接客や施術の品質向上を図る。
広告宣伝計画の立案と実行	開業前2ヶ月	開業の告知や集客方法を決定し、広告やSNSで集客を開始。
開業準備の最終確認	開業前1ヶ月	施術機器の導入、内装や施設の準備、全ての準備が整っているか最終確認。

タスクを進める順番やタイミングを守ることで、効率よく開業準備が進みます。スタッフの採用と教育は重要なポイントです。患者に質の高いサービスを提供するためには、優れたスタッフを集め、その後しっかりとトレーニングを行うことが求められます。タスク管理を徹底することで、開業後の問題を減らし、スムーズな運営が可能になります。

必要な資金とその調達方法

開業資金の見積もり方法

接骨院を開業するには、しっかりとした資金計画を立てることが不可欠です。適切な資金見積もりを行うことで、予算オーバーや資金不足を防ぎ、順調に開業準備を進めることができます。開業資金の見積もりは、次のような項目に分けて計算します。

以下は、開業に必要な資金項目の一例です。

資金項目	内容	推定金額
施設の賃貸契約	立地に応じた賃貸料や保証金など、物件に関連する費用	賃貸契約にかかる費用
内装工事費用	店内の内装、施術スペースの作成、リフォーム費用	初期費用としての内装工事費用
施術機器・器具の購入	マッサージベッドや電気治療機器、消耗品、施術用具など	施術機器購入の予算
設備費用	照明、空調設備、音響設備、収納家具など	施設運営に必要な設備費用
保険料・契約関連費用	損害保険、施設保険、賠償責任保険など	各種保険料、保険契約にかかる費用
スタッフの採用・教育費用	スタッフの採用費用や、採用後のトレーニング、研修費用	スタッフ教育や研修費用
広告宣伝費用	開業告知や集客のための広告費用	SNS広告、チラシやポスター作成費用
その他の雑費	予想外の支出に備えるための予備費用	予備費用として見積もり

開業にかかる費用は、物件の立地や規模、設備内容などによって大きく異なりますが、事前にこれらの項目を全てリスト化し、費用の内訳をしっかりと把握することが重要です。

資格と実務経験！接骨院開業に必要な要件

柔道整復師の資格取得条件と役割

接骨院を開業するために、重要な資格の一つは「柔道整復師」の資格です。柔道整復師は、接骨院で患者の骨折や捻挫、打撲などの治療を行う専門家であり、国家資格を必要とします。この資格の取得には、一定の学歴や実務経験、試験の合格が求められます。

柔道整復師の資格取得に必要な要件

項目	内容	詳細
学歴	高校卒業以上の学歴が求められます	高校卒業後、専門学校に進学するのが一般的です。
専門学校の修了	3年制または4年制の専門学校で柔道整復師課程を修了する必要があります	専門学校では理論と実技の両方を学びます。
実務経験	実務経験として、整骨院や病院での実習や勤務が求められることもあります	実務経験は卒業後に必要な場合があります。
国家試験の合格	柔道整復師国家試験に合格しなければならない	国家試験は年1回実施され、合格することで資格を得られます。

柔道整復師の資格取得は、接骨院を開業するための必須条件です。資格を持つことで、患者の信頼を得やすく、専門的な施術を行うことができます。国家資格であるため、その信頼性は高いです。資格を取得することによって、開業後も多くの患者に信頼される治療を提供することができます。

実務経験証明書の取得と提出手続き

接骨院を開業するためには、実務経験証明書が必要となる場合があります。この証明書は、柔道整復師として一定期間、所定の場所で実務を行ったことを証明するもので、開業届やその他の申請時に求められることが多いです。

場所選びの重要ポイント

接骨院の開業において、場所選びは重要な要素です。適切な立地を選ぶことが、集客や経営の成功に大きく影響します。立地が悪いと、どれだけサービスが優れていても、十分に集客できず、経営が厳しくなることがあります。接骨院の開業場所を決定する際には、地域特性や競合状況、アクセスの良さ、さらには患者層に合わせた場所選びが不可欠です。

ここでは、場所選びのポイントをしっかり押さえた上で、どのように立地を選定するべきかを解説します。

立地選定の基準とポイント

立地選定の際に押さえておきたい基準やポイントについて、重要な要素を以下の表でまとめました。これらのポイントを基に、実際の場所選びを進めていくことで、集客に有利な立地を見つけることができます。

基準	詳細	ポイント
人口密度とターゲット層	開業予定地域の人口密度や、ターゲットとする患者層（年齢層・職業など）を分析	近隣にターゲットとなる患者が多いエリアを選ぶことが重要。
アクセスの良さ	駅からの距離や交通機関の利用状況、車の通行量を考慮	駅近やバス停からのアクセスが良好な立地を選ぶと集客が見込める。
競合の数とその状態	競合となる接骨院や整骨院、整体院の数やその立地状況	競合が少なく、差別化できるエリアを選ぶと良い。
施設周辺の環境	周辺に住宅街やオフィス街があるか、商業施設との距離など	患者が集まりやすい場所（住宅地近くやショッピングモール近隣など）
視認性と立地条件	目立つ場所に店舗を構えることができるか、周囲からの視認性はどうか	看板を目立たせ、視認性が高い立地を選択する。

立地を選ぶ際は、これらの基準を満たす場所を選ぶことが基本です。ターゲット層にとってアクセスしやすく、視認性の高い場所を選ぶことが集客において重要なポイントとなります。

賃貸物件と契約の選び方

接骨院の開業において、物件選びは立地選定と並ぶほど重要です。賃貸物件を選ぶ際は、価格だけでなく、物件の特性や契約条件も十分にチェックすることが求められます。以下の表では、賃貸物件選びの際に考慮すべきポイントをまとめています。

選び方のポイント	詳細	注意点
家賃と契約期間	開業にかかる費用と家賃が適切かどうかを確認	家賃が高すぎると負担になりやすいため、予算に合わせて選ぶ。
物件の広さとレイアウト	必要な設備を配置できる広さがあるか、レイアウトの自由度を確認	患者の待機スペース、治療スペースなど、使いやすい広さを確保することが重要。
賃貸契約の内容	契約の内容（保証金、更新料、解約条項など）を詳細に確認	事業計画に合わせて契約内容が柔軟であることが大切。
駐車場の有無	患者が車で通うことが予想される場合、駐車場の有無も重要なポイント	駐車場の有無は患者の利便性に直結するため、注意。
設備の整備状況	物件の内装や設備が整っているか、必要な工事を施す必要があるかを確認	初期投資を抑えつつ、必要な設備が整っているかを確認する。

賃貸物件選びでは、家賃や契約条件だけでなく、物件の広さやレイアウトがビジネスにどれだけ適しているかを考慮することが大切です。開業後の運営において、治療スペースや待機スペースがしっかり確保できる物件を選ぶことが、患者の満足度を高め、経営に貢献します。

開業までのスケジュールと準備

接骨院の開業準備は多岐にわたり、計画的に進めていくことが重要です。開業に向けたスケジュールを適切に設定することで、効率よく、かつスムーズに開業準備を進めることができます。このセクションでは、接骨院開業に必要なスケジュールと準備事項を段階別に解説し、各段階で必要なステップを明確にします。

開業までの段階別スケジュール

接骨院を開業するには、事前に計画を立て、準備を進める必要があります。開業準備の段階を整理し、順を追って進めることで、無駄な時間を省き、効果的に開業を果たすことが可能です。以下の表で、開業までの段階をスケジュールとしてまとめました。

段階	準備項目	詳細
1. 開業準備の初期段階	事業計画書作成	事業計画書には、開業の目的、運営方針、収支予測を記載する。
	資金調達・融資申請	必要な開業資金を見積もり、金融機関に融資申請を行う。
	物件選定・契約	立地を決め、賃貸物件の契約を結ぶ。
2. 中期準備段階	内装工事・設備導入	接骨院の内装を整え、必要な機器や治療器具を導入する。
	スタッフ採用	必要なスタッフを採用し、オリエンテーションを実施する。
	医療機器・備品の整備	診療に必要な機器や備品を揃え、設置を完了させる。
3. 申請・届出手続き	開業届・保健所への申請	開業届けの提出と、保健所への必要な手続きを行う。
	医療保険登録	保険請求に必要な登録手続きを完了させる。
4. 開業直前準備	集客方法の整備	ホームページやSNSを活用して集客を行う。
	宣伝・広告活動	チラシや広告など、集客のための宣伝を行う。
5. 開業後の運営管理	経営状況のモニタリング・改善	開業後、集客や運営に問題がないかチェックし、改善点を見つける。

このように段階別にスケジュールを整理することで、開業準備がスムーズに進みます。各段階に必要な準備を事前にリストアップし、実行することで、効率的に開業を迎えることができます。

必要な書類と申請手続きの詳細

接骨院を開業するためには、いくつかの重要な書類の提出や申請手続きが必要です。これらの手続きを確実に行うことで、法的にも問題なく運営を開始することができます。以下に、開業に必要な主要な書類とその提出先を整理した表を示します。

必要書類/手続き	提出先	詳細
開業届	税務署	開業から1ヶ月以内に提出が必要。事業内容や所在地、事業者情報を記載する。
医療機関開設届	保健所	施設の所在地を管轄する保健所に提出。事業所の設立や設備、保険の取り決めに関する書類を含む。
医療機器の使用届	保健所または厚生労働省	使用する医療機器に関する届出が必要。整備された機器の種類や使用目的を記載。
医療保険登録	健康保険組合や協会けんぽ	保険請求に必要な手続き。医療保険の加入・取り決めを行う。
社会保険・労働保険加入	厚生労働省、労働基準監督署	スタッフを雇用する場合、社会保険や労働保険の加入手続きが必須。
営業許可証	市区町村、保健所	営業を行うためには所定の許可証が必要。治療所としての営業許可を確認する。

上記の手続きは、事前に十分な時間を持って準備し、各書類の提出が遅れないようにスケジュール管理を行いましょう。これらの手続きが遅れると、開業に支障をきたす恐れがありますので、早期に準備を進めることが重要です。

まとめ

これから接骨院の開業を目指す方々にとって、どのように準備を進めていくべきかを理解することは重要です。開業準備は単に場所を決めて、手続きを済ませるだけではなく、事業計画や資金調達、スタッフの採用、そして地域とのつながりを考慮する必要があります。こうした準備をしっかりと行うことで、開業後の運営がスムーズになり、長期的な成功につながります。

最初に必要な準備として、開業資金の見積もりとその調達方法を明確にしておくことが重要です。資金が不足している場合は、融資を受ける手続きを早めに進めることが必要です。開業する立地選びも大切です。ターゲットとなる患者層を意識した場所を選ぶことで、集客がしやすくなり、安定した収益を上げるための大きな基盤が作られます。

必要な手続きや書類についても事前に理解しておくことが欠かせません。開業届や申請書類を適切に準備し、期限内に提出することが求められます。保険契約や事業登録などの法的手続きは後々トラブルを避けるためにも早めに済ませておくべきです。

一度開業した後は、地域社会とのつながりやスタッフの管理、患者対応の質が成功を左右します。集客のためにどのような施策を取るべきかを考え、必要な設備や機器の導入、店舗内のレイアウトも重要な要素です。開業を成功させるためには、事前準備をきちんと行い、慎重に計画を立てることが何より大切です。

よくある質問

Q.どれくらいの資金が必要ですか？
A.接骨院を開業する際に必要な資金は、施設の立地や規模によって異なります。物件の賃貸契約、内装工事、機器導入、スタッフ採用など、多岐にわたる費用がかかります。資金調達方法として、融資を受ける場合は事業計画書の作成が重要となり、必要な書類や手続きを事前に確認しておくことが大切です。

Q.開業までにかかる時間はどのくらいですか？
A.開業準備には、施設の選定、事業計画書の作成、必要な資格の取得、各種手続きなどが含まれます。スケジュールとしては、物件選定から開業届を提出するまで、数か月かかることが一般的です。融資の申請や各種手続きに時間がかかる場合もあるため、余裕を持って計画を立てましょう。

Q.資金調達はどうすればいいですか？
A.接骨院開業の資金調達方法として、銀行からの融資が一般的ですが、自己資金が十分でない場合は、日本政策金融公庫などの融資制度も活用できます。事業計画書や資金計画をしっかりと作成し、必要な書類を整えてから融資の申請を行いましょう。開業準備が整った段階で、スムーズに資金を調達できるように準備を進めておくことが重要です。

Q.開業するためには、どのような資格や実務経験が必要ですか？
A.接骨院の開業には、柔道整復師の資格が必要です。この資格は、一定の学歴と実務経験を基に取得できます。柔道整復師として実務経験証明書が必要な場合もあるため、事前に確認しておくことが大切です。実務経験を積んでから開業を決定することも一つの選択肢となります。

院概要

院名・・・いわきり鍼灸接骨院
所在地・・・〒770-0944 徳島県徳島市南昭和町６丁目３６−５
電話番号・・・088-661-3756